小さなベランダの家庭菜園


東京の下町にあるマンションのベランダは、植物を育てるには、あまり良い環境ではない。
年々、周囲に巨大マンションが建ち並び、唯一浴びていた西日さえも、わずかにしか浴びることができなくなってきた。
この冬、斜め向かいの古いマンションが取り壊され、新しい大きなビルが建つまでの期間ではあるけど、少しだけ日当たりが良くなったので、冬野菜として、レタスやスナップエンドウ、ミニ大根やフダンソウの栽培に挑戦してみた。
これが意外と好調。野菜だけだと寂しい気がして、チューリップやデージーやビオラと寄せ植えにしたら、早春からかわいい花々といろんな形の葉っぱで、ベランダガーデンが華やいだのだ。
来年の今頃は建設中のビルによって、日当たりも悪化してしまいそうだから、こんな風な寄せ植えが育つかわからない。一期一会という言葉がふと頭によぎった。
子供の頃好きだった、絵本の「小さなおうち」。我が家のベランダも、それに似ている。