春を食す - eat spring -

先日、マレーシアの友人と和食店に行き、山菜の天ぷらをいただきました。
楤の芽、蕗の薹、ウドの葉。
春の香りが口の中に広がって、幸せを噛み締めました。

その香りの中、子供の頃、実家近くに楤の芽を摘みに行った事を思い出しました。
正直、子供の頃は、父は何故こんなに嬉しそうに食べるのだろう?と思っていたのです。
田舎の子供にとって、山菜は、ただその辺の草木。エビの天ぷらの方が何倍も美味しかったのです。

今になって、両親が山菜採りに連れて行ってくれたことへの感謝も噛み締めるのでした。