花の名前

夫が、向かいのマンションの庭に咲く花を指差し、「あそこに綺麗な花が咲いているよね、知っている?」と尋ねてきました。

見ると濃いピンク色の石南花(シャクナゲ)の花が咲いています。
私が「ああ、シャクナゲだね」と答えると、
彼は「あの花がシャクナゲっていうのかあ…。親父がよく口にしていた花の名前だなあ、あの花だったのかあ…」としみじみと山登りの好きだった亡き父を思い出したようです。

シャクナゲという名前を知る前のことですが、夫はその花の夢を見たそうです。
夢の中で、夫はその花の近くに立っていて、通行人に「綺麗な花ですね、何と言う花ですか?」と尋ねられたのだそうです。
夫は、何の迷いもなく「その花はケイトウです!」と答えたのでそうです。